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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース6.0
B25767-02
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クライアント/サーバーの問題に対するトラブルシューティング

この項の内容は次のとおりです。

TimesTen Serverに接続できない

TimesTen Serverが稼働しているシステムが正しく識別されていません。

Windowsクライアント・マシンでは、ODBCデータソース アドミニストレータの一部として表示される「TimesTen Data Source Setup」ダイアログ・ボックスで「TimesTen Server」を選択します。TimesTen Serverを検証するには、次の手順を実行します。

  1. Windowsデスクトップで、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」を選択します。
  2. 「管理ツール」→「データソース(ODBC)」をダブルクリックします。「ODBC データソース アドミニストレータ」が開きます。
  3. 「システム DSN」タブをクリックします。「システム データソース」リストが表示されます。
  4. 「TimesTen Client data source」を選択します。「TimesTen Client DSN Setup」ダイアログ・ボックスが開きます。
  5. 「Servers」をクリックします。「TimesTen Logical Server List」が開きます。
  6. リストから「TimesTen Server」選択します。「TimesTen Logical Server Name Setup」ダイアログ・ボックスが開きます。
  7. 「Network Address」および「Port Number」の値が正しいことを確認します。必要に応じて値を変更します。
注意: 「TimesTen Client DSN Setup」の「Server Name」フィールドにホスト名またはネットワーク・アドレスを直接入力すると、クライアントは、デフォルトのポートを使用してTimesTen Serverへの接続を試行します。

「Network Address」および「Port Number」の値が正しい場合、TimesTen Serverが稼働していない可能性があります。サーバーを手動で起動する方法については、「WindowsでのOracle TimesTen Data Managerサービスの起動および停止」を参照してください。また、この問題の識別方法の詳細は、「接続のテスト」を参照してください。

UNIXの場合、クライアント・マシン上のODBC.INIファイルのTTC_Server接続属性でTimesTen Serverを指定します。TTC_Serverに指定する値が実際のホスト名またはIPアドレスの場合、クライアントは、デフォルトのポートを使用してTimesTen Serverに接続を試行します。TimesTenでは、デフォルトのポートはTimesTenのリリース番号と関連付けられています。TTC_Serverに指定する値が論理ServerNameの場合、この論理ServerNameは、TTCONNECT.INIファイルで定義する必要があります。このServerNameをTTCONNECT.INIファイルで定義する場合は、ホスト名、IPアドレス、およびTimesTen Serverがリスニングを行っているポート番号を正しく指定する必要があります。

「Network Address」および「Port Number」の値が正しい場合、TimesTen Serverが稼働していない可能性があります。サーバーを手動で起動する方法については、「UNIXでのデーモンの起動および停止」を参照してください。また、この問題の識別方法の詳細は、「接続のテスト」を参照してください。

TimesTen Serverで障害が発生した

サーバーのログ・ファイルを確認します。Windowsの場合、サーバー・ログ・メッセージは、イベント・ビューアのアプリケーション・ログに保存されています。UNIXの場合、サーバー・ログ・メッセージはsyslogに保存されています。「UNIXでのクライアントDSNの作成および構成」を参照してください。

TimesTenで許容されているTimesTen Serverへの同時IPC接続の最大数は9,999です。ただし、単一のDSNへの接続数に対してはシステムの制限が優先される場合があります。クライアント/サーバーのユーザーは、ファイル記述子の制限を変更してより多くの接続数に対応できます。例は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のインストールの前提条件に関する項を参照してください。

TimesTen Server DSNが見つからない

UNIXの場合、TimesTen Serverが稼働しているマシン上のSYS.ODBC.INIファイルでサーバーDSNが正しく定義されていることを確認します。

Windowsの場合、TimesTen Serverが稼働しているマシンのODBCデータソース アドミニストレータでサーバーDSNがシステムDSNとして定義されていることを確認します。「論理サーバー名の作成および構成」を参照してください。

TimesTen ServerがDRIVERのロードに失敗した

このエラーは、UNIX Platformsでのみ発生します。TimesTen Serverが稼働しているマシンでSYS.ODBC.INIファイルを開き、接続しようとしているサーバーDSNの場所を確認します。サーバーDSNのDRIVER属性に指定した動的ライブラリが存在し、実行可能であることを確認します。

TimesTen Serverへのアクセス時にアプリケーションのタイムアウトが発生した

デフォルトのタイムアウト時間は、60秒です。

UNIXでタイムアウト時間を長くするには、ODBC.INIファイルのTTC_Timeout属性の値を変更します。

Windowsでタイムアウト時間を設定するには、「タイムアウト時間および認証の設定」を参照してください。

TimesTen ClienがTimesTen Serverとの接続を失った

エラーの原因がクライアントのタイムアウトかどうかを確認します。TimesTen Serverのログを確認して、サーバーがクライアントとの接続を切断した原因を調べます。pingを使用してネットワークが機能しているかどうかを確認するか、またはtelnetを使用してTimesTen Serverのポート番号に接続を試行します。

IPC用の共有メモリー・セグメントとの接続に失敗した

共有メモリー・セグメント(SHM)をIPCとして使用している際に、TimesTen Client ODBCドライバからの次のエラー・メッセージがアプリケーションに表示される場合があります(アプリケーションがシステムに定義されているプロセス当たりのファイル記述子の制限に達した場合)。

SQLState    = S1000, 
Native Error = 0, 
Message     = [TimesTen][TimesTen 6.0 CLIENT]Falied to
 attach to shared memory segment for IPC. System error: 24 
 

これは、クライアントDSNへの接続処理中、システムに定義されているプロセス当たりのファイル記述子の制限を超えるオープン・ファイル記述子がアプリケーションに含まれていることが原因でshmatシステム・コールが失敗した場合に発生する可能性があります。この問題を修正するには、プロセス当たりのファイル記述子の制限を増加する必要があります。ファイル記述子の制限の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド』のシステムの制限に関する章を参照してください。

Windows XPでのサーバーの最大接続数の増加

Windows XPのデフォルトの設定では、TimesTen Serverへの同時接続は47を超えることはできません。この制限を回避するには、次の手順を実行します。

  1. 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「サービス」を選択して、「TimesTen Data Manager release」を選択します。
  2. 「ログオン」タブの「TimesTen Data Manager release」チェック・ボックスを選択して、「OK」をクリックします。
  3. TimesTen Data Manager releaseを再起動します。